実録!売れる概念を疑わない風俗嬢の災難~性病よりも怖い病気

こんにちわ!シンドロームで女性の接客研修トレーナーのRANです。はい、通称「師匠」です。

今回は、私が風俗業界で働いてきて印象に残っている風俗嬢の話をしようかな、と思います。きっとあなたの周りにも同じような風俗嬢がいるのではないかな?もしかしたら、あなた自身がそうでないことを祈りながらお伝えします。

風俗で働いている以上は、たくさんの収入が欲しいと思うことは当たり前のこと。その為にはフリーのお客様からの延長や指名をしてくれるお客様の確保について誰もが試行錯誤していることでしょう。

私の印象に残っている風俗嬢は、そんな試行錯誤の末、風俗で売れるためには体を張ることだという概念を持つようになっていました。

その結果、その風俗嬢には災難が訪れ女性としては恐ろしい病気と闘う結末が待っていたのです。風俗で働いている女性ならば誰もが陥ってしまってもおかしくない環境なのだろうと感じていますので、皆さんには一度立ち止まって考えてもらおうと思います。

あなたは大丈夫ですか?

■体を使って売れる概念とは

このお話は私がヘルスで働いていた時代のこと。ヘルスで働いている人も多いと思いますが、あなたはお客様に対して「受け身」はしていますか。

…いや、受け身ってしないといけないじゃない?

とまぁ、思いますよね。ヘルスで働くなら当たり前にしている人も多いでしょう。しかし、その「受け身」は度を越していないと言い切れますか?

私の印象に残っている風俗嬢をここからはAさんとしましょう。Aさんは、延長を取りたい!指名のお客様を増やしたい!と思い、お客様の要求には全て答えていました。さすがに本番はしていませんでしたが。…と私は思っています。

手マン、スマタ、69、アナルまで。本人が可能な範囲なら何でも要求に答えることは良いのですが、お客様を欲しいと思うあまり、Aさんは乱暴なお客様にも吐息で答えていました。「痛い」とも「ヤメて」とも言わずに、膣から出血しようとも我慢していたんです。

プロの中のプロじゃないの?と思ったあなたにはイエローカードです。

自分で自分の身を守れないのはプロではありません。

心配になった私は一度Aさんと話をしたことがあります。

するとAさんは真面目な顔で

「風俗ってこれが仕事だよ!お金もらってるんだから断るのは違うし、ヤメてなんて言ったらお客様を怒らせることになるでしょ」

さぁ、どう思いましたか。もちろん半分は正論でしょう。しかし、お金を頂いているから要求を全て受けなければいけないのでしょうか。

Aさんはこの後も自分の売れる概念を変えずに働き続けました。

■Aさんに訪れた災難

回りくどく言うのは苦手なので、言っちゃいます。Aさんは「子宮内膜症」にかかりました。お腹がズキズキずっと痛い、その痛みがひどくなってきて病院に行くと「子宮内膜症」の診断をされました。

「子宮内膜症」にかかる原因はまだはっきりとはしていません。しかしAさんはお医者さんに「お客さんに触らせすぎ!」といって怒られたそうで…因果関係は確実なことはわかりませんが、しかしAさんの働き方が一つの原因だと判断されました。

風俗で働いていると性病を気にする人は多いでしょう。しかし「子宮内膜症」となるとどう思います?

Aさんは開腹手術を受けました。その間はもちろん仕事を休んでいました。

しかし、体力も回復して仕事に復帰してもなお、お客様に対するスタイルは変えない。もう意味がわからない。自分の体を犠牲にしてまでの風俗ってなんだろうと考えましたね、あの時。

■風俗嬢のプロ

ヘルス、ソープ、デリヘルなど様々な風俗形態がありますが、その中には「受け身」をしなければいけないこともあるでしょう。

しかし、自分の体を守るためにお客様を上手に誘導することができる風俗嬢はプロです。

仕草、伝え方、態度を研究すればお客様を怒らせることもなく、雰囲気を悪くすることもなく結果、満足してお客様をお見送りすることができるのです。

・「あたしが気持ちよくしてあげたいな」と甘えて言う。

・「中より外のココ(痛いとも思わないところ)が気持ちいいの」と主導権を握る。

・「お返し!」と攻めの姿勢に入り、お客様を快楽に導く。

私はヘルス時代、受け身はとても苦痛でした。お酒を飲んでいるために加減が分からなくなっている人、女性には激しくした方が感じると信じて疑わない人など、仕事を忘れてイラっとした顔を出しちゃったりして…

しかし、それではいけないと思い研究をしたんです。それの一部が上でお話したようなことなのですが、そうやって自分の身は自分で守っていました。

売れる概念を疑わず、捨てられずに働き続けたAさんは人よりは指名のお客様を抱えていましたが、何年やってもトップに立つことはできませんでした。常に4番手5番手辺りでしたね。

そして、引退をしました。

お金の為に文字通り身を削って働いていたAさんは、未だに「子宮内膜症」の恐怖に怯えています。ちなみにAさんは独身で、結婚を考えている男性がいるそうですが、子宮内膜症により人よりも妊娠をし難いとお医者さんに言われているため、かなり結婚に対して慎重になっています。

Aさんは自業自得だと感じていますが、その為に将来の旦那さんまで悲しい思い、寂しい思いをさせてしまうことを危惧しています。

女を武器にして女としての幸せを逃すなんてことがあってはいけません。風俗で働いたら何かを犠牲にしなければいけないなんてことは絶対にあってはいけないのです。

風俗業は立派なお仕事。きちんと「ありがとう」と言ってもらえるお仕事なのです。

一つの概念にとらわれることは自滅を促すことにもなる、というお話です。試行錯誤をしながら、自分にぴったりの接客方や考え方などをじっくりと考える機会になっていただけたらなと思います。